文藝同人誌の最前線 〜ブンガクの未来〜

文学に未来はあるか。
いま私が考えている大きな問いだ。未来とは何年くらい先をイメージするのか。
また文学の概念とは現在の「純文学」のことを指すのか。
そのような問いを自ら発しながらも疑問や答えに窮することは多々あるが、
今回から「文芸同人誌の最前線」と謳って、同人誌のなかで目についた作品をネット上でとりあげようと思う。


■ 第12回 2019年8月

  書評の仕事で昨年の新潮新人賞からいきなり三島賞を受賞した三国美千子のデビュー作『いかれころ』についた書いた。
 また7月の芥川賞の今村夏子『むらさきのスカートの女』を読んだ。

   中山文子「カケコミヒメ」(「カム」17号)はコミカルなストーリー性がありリズムもよく、大阪弁も生きている。
 二十歳前の女性の家庭や恋愛の揺れる心理を描いたが、形容や比喩を高め、純文学として成立させるために哲学性ももたせ、ラストを不完全終止で、ハッピーエンドにしないことが重要。
 また登場人物のキャラクターも際立たせたほうがよい。傑作であることは間違いない作品。

 【お知らせ】
 本欄は私が寄稿している全作家協会の「全作家」の「文芸時評」とは別である。同誌のコンセンプトはなるべく広く、をキーワードにしている。また本欄では特筆すべき何かを内包する作品を中心に少数精鋭で取り上げる。同人雑誌をお送りいただける方には、私どもの事務所に「お問い合わせフォーム」でコンタクトをとってほしい。掲載はご希望にそえないこともあるのでご了承いただきたい。


                                                           (了)

 

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